■年をとるにつれて生きていくのが楽になった
小さいころは親や先生といった目上の人に
従順に生きていくのが正しいことと考えていた。
彼らに怒られないことが自分の中の最優先事項だった。
だから結果が分かりやすい勉強は人一倍まじめにやってたし、
そのおかげで成績だけは上位を保ち続けることができた。
だけど人間的に見てみると、とてもつまらない人間だったらしく
小学生の頃はいじめにあっていた。
全てにおいて演じている自分が嫌になり自殺も考えた。
この頃の僕にとって、学校と家が世界の全てであって
そこに生きる価値を見出せなくなったら全てがどうでもよくなった。
もう少しだけ勇気があったなら僕は今この世にいなかったかもしれない。
それから中学・高校・大学・社会人と年を重ねるごとに自由が増えていった。
よく大人になると責任が増えるから辛いんだよって言うけど
少なくとも僕には得られる自由のほうが数倍大きいと感じた。
社会人としての義務さえ果たしていれば、
自分のやりたいことを好きなだけやれるし、
社会人になって仕事をしているというだけで、
世の中の大人は僕を一人前の大人として対等に話をしてくれる。
僕の人生が変だっただけかもしれないけれど
年をとるにつれて生きていくのが楽になったと
最近つくづく感じている。